御所市小中学校給食献立(令和7年度)
- [公開日:2025年10月31日]
- ID:4269
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給食献立表
各月の献立表
各月の給食だより

和食に欠かせない「だし」

だしのうま味とは

食べた時に人が美味しいと感じる、甘味・苦味・酸味・塩味・うま味の5つは基本味といい、そのうちの1つ「うま味」は約120年前に池田菊苗という日本人によって発見されました。昆布から「うま味」成分を取り出すことに成功し、昆布だしの主成分として発見されました。世界でも5つの基本味としてうま味は認められていて、英語で「UMAMI」と表現されます。
うま味成分や香りを浸出させたものを「だし」といいます。和食ではお吸い物やみそ汁、煮物などさまざまな料理にだしのうま味を生かして味をつけます。また、だしを使うことでうま味が増し、味付けに使う調味料の量を減らしてもおいしく食べることができ、減塩効果も期待できます。

うま味成分
うま味成分として知られているものにグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などがあります。
グルタミン酸はたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中の一つで、イノシン酸とグアニル酸は核酸に分類されます。
うま味成分は昆布だけでなく、肉や魚介類、しいたけなどさまざまな食品に含まれています。

グルタミン酸

昆布、チーズ、みそ、しょうゆ、トマトやアスパラガス、ブロッコリー、玉ねぎ、白菜などの野菜

イノシン酸

鶏肉、牛肉、豚肉など肉類やかつお節、煮干しなどの魚

グアニル酸

干ししいたけ、ドライトマト、のりなど

うま味の相乗効果

和食ではかつお節、昆布、煮干し、干ししいたけがだしとりによく使われます。かつお節や昆布のみでだしをとる方法もありますが、イノシン酸が含まれるかつお節とグルタミン酸が含まれる昆布を組み合わせてだしをとるとうま味が7倍くらい強く感じられることが知られています。これを「うま味の相乗効果」といいます。
西洋料理や中華料理でも野菜類と肉類を組み合わせてだしをとる方法があります。世界各地で昔から美味しいという経験からうま味の相乗効果が料理に活かされてきました。

かつおと昆布の合わせだしの取り方

- だし用昆布(10g)を乾いた布巾でサッと汚れをふく。
- 鍋に水(1L)と昆布を入れて、火にかけず30分から1時間おく。
- 2を弱めの中火で加熱し、沸騰直前になったら火を止めて昆布を引き上げる。
- かつお節(20g)を入れて、沈み始めるのを待つ。(約2分)
- ボウルにキッチンペーパーや布を敷いたざるを置き、4をゆっくりこす。

給食費

保護者のみなさんにご負担いただく給食費は、すべて食材費にあてられます。食材以外の施設の整備や人件費などの費用は含みません。子どもたちに栄養バランスの良い給食を提供していきたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
一人あたりの給食費は、小学生は月額3900円、中学生は月額4300円となります。

給食費の無償化
期間は令和7年4月から令和8年3月までの1年間です。

学校給食の内容

学校給食の献立は、文部科学省が定める「学校給食摂取基準」に基づいて考えています。「学校給食摂取基準」では1日に必要な栄養量の3分の1程度を基本とし、日頃の食事で不足しがちなカルシウムや鉄、ビタミン類、食物繊維は多めにとれるよう基準値が決められています。
また、学校給食のナトリウム(食塩相当量)は、1日の目標量の3分の1未満を基準としています。給食を食べると薄味に感じることもありますが、それは濃い味付けに慣れてしまっているからかもしれません。「だし」をとって食材のうま味を引き出すなど、減塩の工夫を行っています。
学校給食を通して児童生徒のみなさんが栄養を摂るだけでなく、食に関する知識や習慣などを身に付けますが、給食は1日に3回ある食事のうちの1回です。献立表などを使ってご家庭でも食育に取り組んでみてくださいね。




 献立表11月 (PDF形式、571.35KB)
献立表11月 (PDF形式、571.35KB)