ふれあい人権セミナー〈2025年度〉
- [公開日:2025年9月25日]
- ID:4320
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目的
さまざまな人権問題について、正しい知識と認識を培うため学習する機会を提供し、差別をなくすための実践力を養うことを目的に、市民をはじめ、広く社会教育関係団体、地域・諸団体のリーダー等を対象としてセミナーを開催しています。
開催テーマと日程
今日的な人権問題とわたしたちの課題についてテーマを設定し、連続講座形式で行います。
| 開催日 | 研修テーマ | 講師 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 6月17日(火) | 震災 | 北淡震災記念公園 震災の語りべボランティア 米山 正幸 さん |
| 2 | 8月4日(月) | 部落問題 | 公益財団法人住吉隣保事業推進協議会 藤本 真帆 さん |
| 3 | 10月28日(火) | 車いすバスケットボール | 奈良DEER ヘッドコーチ 本多 英二 さん |
会場
御所市人権センター 2階 会議室1
※第3講のみ 1階 体育室
開講時間
13時30分から15時
学習形式
講義形式
参加方法
参加無料・申込不要
連続講座形式ですが、興味のある講座のみの参加も可能です。お気軽にご参加ください。
開催報告
第1講
演題 震災から30年、復興までのあゆみー震災といのち・人とのつながりー
令和7年6月17日(火)13時30分より、2025年度御所市ふれあい人権セミナー第1講を開催しました。本年度の第1講目のテーマとして選んだのは、「防災」としました。今年、阪神淡路大震災から30年目の年であり、近年は震度4以上の地震が毎年、日本各地で発生している状況です。また、南海トラフ地震が30年以内に80%の確率で発生すると予想されている事から、防災の意識を高め、自らの「命」をどう守ればいいのかを考えるセミナーとしました。
そこで、講師には北淡震災記念公園語りべボランティアの米山さんにお越し頂き、30年前の体験等を話していただきました。今考えても悲惨な状況に陥った北淡町や神戸の様子を写真や動画で見せていただきながら、一番の被災地である北淡町がいかに速やかに人命救助に動いたか、また、その人命救助へ動けた要因等を語っていただきました。
もし、阪神淡路大震災で被災した北淡町と同規模の地震を、御所市が受けたらと考えると、市職員としても、日ごろからのコミュニティの重要性であったり、備えがいかに重要であるかを痛感しました。
その他、正常性バイアスの怖さであったり、「減災」への取り組み方など、さまざまなヒントをいただき、とても勉強になる回だったと思います。
最後に、米山さんが「自分の命は自分で守る」と、自助がいかに大切か話され第1講は終了しました。
セミナー全体を通しても、語っていただいた事は実際にあった事が多く参加者の方も米山さんのお話にかなり聞き入っている様子で、参加者の中に少しでも「防災」の知識が残ったのではないでしょうか。
次回のセミナーは8月4日(月)の13時30分から人権セミナーで行います。テーマは「部落問題」で講師に大阪の「すみりん寿」より藤本さんよりご講演いただきます。是非ご参加ください。
第2講
演題 部落差別とわたし ー住吉にうまれてー
令和7年8月4日(月)13時30分より、2025年度御所市ふれあい人権セミナー第2講を開催しました。毎年8月のセミナーは「部落問題学習」をテーマとしていて、本年度の講師には公益財団法人住吉隣保事業推進協会から藤本真帆さんをお招きしました。
藤本さんは地区の歴史から生活実態、差別の現状、まちづくりに至るまで、幅広い視点から、細かく話していただきました。
最初に地区の成り立ち等、歴史を話された後、どういった差別を受けてきたのか、また当時の生活実態がいかに劣悪だったかを写真と共に説明いただきました。
そのあと、住民自ら立ち上がって、部落差別に対して立ち向かうために、まち全体で団体を組織したことや、その団体を中心として団結しながらまちづくりをされきたのかを話していただきました。
行政に全て任せるのではなく、補助金などを積極的に活用し、地域主体で進めてきたからこそ、今日の「こどもの貧困」「孤独」といった人権課題に積極的に対応できていることがわかり、市としても大変勉強になりました。
また、御所市でも直面している「インターネット上での差別事象」についても触れていただき、参加者のみなさんからは「インターネット上での部落差別には驚いた」や「部落問題について考える機会となった」など身近にまだまだ差別が存在していることを周知でき、啓発の良い機会をつくれたと考えています。
次回のセミナーは10月28日(火)の13時30分から人権セミナーで行います。テーマは「車イスバスケットボール」で講師に奈良DEERの本多さんをお招きします。是非ご参加ください。

