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あしあと

    消費生活アドバイス集

    • [公開日:2023年7月3日]
    • ID:3164

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    消費者の被害・事故を未然に防ぐためのポイントを確認しましょう。

    生前整理 デジタル遺品のリストを作ろう!

    「デジタル遺品」(デジタル環境を通じてしか実態がつかめない遺品)について、IDやパスワードがわからず定期購入や月額制の契約を解約できない、端末のロックが解除できず電子マネーやネット取引の状況が把握できないなどの相談が遺族から寄せられています。

    【事例1】(契約者:80代男性)(相談者:50代女性)

    亡くなった父が登録していた通販サイトの有料会員を解約したいが、IDやパスワードがわからず、会員ページへのログインはおろか、手続きが何もできない。

    【事例2】(契約者:70代男性 相談者:60代女性)

    亡くなった夫が利用していた決済アプリの残高が約10万円あるらしいが、夫のスマートフォンのロックが解除できず、詳細が確認できない。

    アドバイス

    終活の一環として、端末のロック解除方法や、退会が必要なサイトとIDやパスワード、ネット関連の金融資産などについてノートに記録し、家族などに伝える手段を講じておきましょう。

    遺族の方は各契約先に手続きの方法などを確認しましょう。

    詐欺的な投資の甘い誘惑にご用心

    SNSや電話で「元本保証」「必ず儲かる」「あなただけにご紹介」などと勧誘を受け、不動産・FX・未公開株・外国通貨・暗号資産などに投資した結果、関係者と連絡が取れなくなり、元金の大半が戻らず借金だけが残ってしまう『詐欺的な投資勧誘』の被害に関する相談が増えています。

    事前の心がけ

    • 投資の仕組みを勉強し、理解する。
    • 一社の情報をうのみにせず、複数の業者の情報を比較検討する。
    • 不動産投資は物件の適切な相場を、FXや未公開株などは最新の情報をチェックして、現在の価値を把握しておく。
    • 投資予定の業者が実在し、連絡が可能であるか確認する。

    被害に遭わないための対処法

    • 仲介業者が金融庁の許可を受けているか確認する。
    • 契約書の中身をきちんと確認する。特に事前に聞いていた内容と変わっていないか、確認する。
    • 理解できないことには手を出さない。納得できるまで相手に質問する。
    • 本当に儲かる話は他人に教えないものと考え、SNS上の儲け話には乗らない。
    • 契約前または投資前に、家族や友人に相談する。
    • 投資のために新たな借金を作らない。

    偽の電話やメール等による詐欺にご用心!

    偽の電話やメールで指定された口座へ現金を振り込んでしまったり、パソコンに表示された偽の警告を信じて指定された番号に電話し、不要なサポート代を支払ってしまう被害の相談が増えています。

    こんなケースは要注意!

    • 公的機関の還付金を知らせる電話
    • 子どもや孫から非常事態でお金が急に必要になったとの連絡
    • 心当たりのない未納料金の存在を知らせるメールやはがき
    • 申し込んでいないのに老人ホームの利用権に当選したとの連絡
    • パソコン画面上に突然表示されるウイルス感染の警告

    事前の心がけと対策

    • 自分だけは大丈夫と過信しない。
    • 家族間でしか通じない合言葉や約束事を決めておく
    • 固定電話を留守番電話設定にして録音できるようにしておく
    • ウイルス・迷惑メール対策アプリやサービスを最新状態で利用する
    • 安易に個人情報を入力しない

    実際に電話やメールがあったら

    • 還付金を知らせる電話は詐欺だと考えましょう
    • 電話やメールの相手が本人かどうか、別の手段で確認しましょう
    • メールやはがきの差出人が公的機関であっても、書かれた電話番号をうのみにせず、自分で調べて問い合わせ、本物かどうか確認しましょう。
    • 不審な電話があったら、家族や友人にすぐ相談しましょう
    • パソコンに突然警告が表示されても、慌ててクリックせず、いったん冷静になって画面を閉じましょう。
    • 万一振り込んだ場合は、振込先の金融機関や警察に相談しましょう。
      【警察相談専用電話】#9110

    通信販売を利用するときの注意点

    電話やインターネットで手軽に商品を購入できる通信販売。便利な反面、購入時に想定できないトラブルや被害などの相談が多く寄せられています。

    相談の多い事例

    • 代金を払ったのに商品が届かない
    • 「お試し購入」として購入したはずが、「定期購入」になっていた
    • 購入したものと異なる商品や粗悪品、偽ブランド品が届いた
    • 問い合わせの電話がつながらない
    • 心当たりのない商品や請求が届いた

    購入前や購入時に確認すべき内容

    • 事業者の名称、所在地、連絡のつく電話番号・メールアドレス、代表者名、URL
    • 商品名および契約の詳細、送料などを含む購入総額、代金の支払時期・方法、商品の引き渡し時期
    • 「定期購入」の場合、回数、継続期間、中止する場合の連絡方法
    • インターネットから申し込む場合は、注文画面、最終確認画面
    • 解約の条件や連絡方法、返品特約

    購入時の注意点

    • 契約前に、感想や口コミを見る
    • 効能・効果や低価格などを強調している広告は、特に詳細を確認する
    • 購入手順の間に、内容が変わっていないか注意する
    • 広告の重要部分、注文画面、最終確認画面はスクリーンショットで保存する
    • 通信販売は、クーリング・オフの対象外
    • 返品特約がなければ、購入後8日以内なら送料自己負担で返品可能

    訪問販売を利用するときはご用心

    「訪問販売業者から想定外の金額で商品を購入した」「訪問業者と高額な作業の契約を交わした」などの相談が急増しています。

    相談の多い事例

    • 物干し竿の移動販売
    • 果物・漬物や消火器などの訪問販売
    • 太陽光発電に関する契約
    • 屋根や床下の無料点検からのリフォーム工事の契約

    契約前や契約時に確認すべき内容

    ○事業者名称、所在地、連絡のつく電話番号、代表者名

    ○商品名及び契約の詳細、契約金額、代金の支払時期・支払方法 商品が引き渡される時期

    ○商品を購入したときは、支払明細書、領収書、契約書

    ○口頭での説明や約束事が契約書に明記されているか

    ○解約する場合の条件

    契約の際の注意点

    ○「本日限りの割引」などと、契約を急かされる場合は要注意。

    ○他社の同種の商品やサービスと、品質や価格を比較検討する。

    ○自分が本当に希望する契約かどうか、もう一度よく考える。すぐに必要でない場合は契約を見直す。

    ○契約後8日以内であれば、クーリング・オフが可能な場合があります。



    老人ホームなどの「入居権を譲って」という電話は詐欺です

    【事例】(80歳代 女性)

    介護施設運営会社を名乗る人から「市内に介護施設ができ、市内在住者のあなたには入居権がある」と電話があった。「必要ない」と断ると「他市に住む女性に権利を譲ってあげてほしい」と言われたので承諾した。後日、弁護士を名乗る人から電話があり、「あなたは入居するつもりがないのに申し込んだので犯罪だ。違反金600万円支払わないと逮捕され拘置所に入ることになる」と言われた。

    【アドバイス】

    ★実在する企業名などを名乗り「高齢者施設の入居権を譲ってあげてほしい」などと持ち掛ける不審な電話がかかってきたとの相談が寄せられています。これは詐欺です。相手にせず、すぐに電話を切ってください。

    ★話を聞いてしまうと、さまざまな口実で金銭を要求されます。一度支払ってしまうと、取り戻すのは困難です。相手の話をうのみにせず、不安を感じても絶対にお金を支払わないでください。


    クラウドファンディングのトラブル「リターンが届かない」

    【事例】(70歳代 男性)

    クラウドファンディングサイトで、レーザー工具の製造会社に約10万円の支援をした。
    その後リターンとして届くはずの製品が、期日を2カ月過ぎても届かない。
    サイトの運営者に問い合わせても、製造会社に連絡するように言われただけだった。

    クラウドファンディングとは、
    プロジェクトを立ち上げた事業の実行者がインターネット上で資金提供を呼びかけ、賛同する支援者から資金を調達する仕組み。支援者に対価(リターン)として商品などを提供する「購入型」で、商品が届かないなどの相談が寄せられています。

    【アドバイス】

    ★支援を行う前に、プロジェクトの説明やクラウドファンディングの規約をよく読み、不明な点は実行者やサイト運営者に確認しましょう。

    ★実行者の住所、名称、連絡先、リターンの提供時期なども確認しましょう。

    ★トラブルの際は、当事者間で解決するのが原則です。実行者にリターンの提供や返金を求めましょう。当事者間で解決できない場合は、サイト運営者に協力を依頼しましょう。


    「おトクにお試しだけ」のつもりが定期購入に!?

    【事例】

    ○「初回500円」という表示を見て化粧品を注文したところ、2回目以降が高額になる定期購入契約だった。

    ○「いつでも解約可能」という表示を見て、定期購入のダイエットサプリメントを注文したところ、初回のみで解約するには条件が付いていた。

    【アドバイス】

    ★低価格を強調されていても、実際には初回だけで、2回目以降から高額になったり分量が多くなったりする場合があります。

    ★「いつでも解約可能」と表示されていても、実際には、途中での解約の際に違約金等を請求されるケースがあります。

    ★注文する前、定期購入が必須条件になっていないか、定期購入の場合は継続期間・回数が決まっていないか、支払総額、解約時の条件や連絡手段などについて、販売サイトの利用規約や「最終確認画面」のすみずみまでしっかり確認しましょう。

    ★購入条件など重要な事項が見つけにくい表示になっていることが多く、見落としがちなので注意が必要です。

    ★「最終確認画面」はスクリーンショットで保存しましょう。

    ★販売業者等が「最終確認画面」で消費者の誤認を誘発する表示を行っていた場合、消費者は申し込みを取り消しできる場合があります。


    実在企業をかたるフィッシングメールにご用心!

    通販サイト、フリマサービス、カード会社、携帯電話会社など実在企業をかたったメールを送り付け、パスワードやID、暗証番号、カード番号などの情報を詐取する手口(フィッシング)が多発しています。

    【事例1】(80歳代 男性)

    大手通販サイトからクレジットカード情報の再登録を促す案内メールが届いた。メール内のURLにアクセスし、氏名やカード番号などを入力したところ、後日、約1万7千円分の身に覚えのないカード利用が判明した。

    【事例2】(70歳代 男性)

    大手カード会社から「不正利用が多発している」として確認を求めるメールが届いた。メール内のURLをクリックし、氏名やカード番号などを入力したところ、後日カード会社から「通信販売で不正な利用が確認された」と連絡があり、5万円ほどが使われていた。

    【アドバイス】

    ★メール内のURLにアクセスし、個人情報を入力すると、不正に利用される恐れがありますので、安易にアクセスしないでください。誤ってアクセスした場合でも、個人情報は絶対に入力しないでください。

    ★日頃から公式アプリやブックマークに登録したサイトにアクセスするよう心がけましょう。

    ★事業者の公式ホームページで、フィッシングに関する情報をこまめにチェックしておきましょう。


    コイン型・ボタン型電池の取り扱いに注意!

    コイン型・ボタン型

    【事例】

    • まとめて多数保管していた使用済みボタン型電池が発煙・発火した。
    • 複数のボタン型電池を新旧混ぜて使用していたところ破裂した。
    • 幼児がおもちゃで遊んでいた時に電池収納部のふたが外れ、誤ってコイン型電池を飲み込み、化学やけどを負った。

    【アドバイス】


    セロテープ等で絶縁

    ★電池を廃棄する際は、電池全体をセロハンテープやビニールテープなどで覆って絶縁してください。

    ★電池を交換する際は、同時に全てを新しいものに換えましょう。新しい電池と古い電池を混ぜて使用すると、古い電池の内部でガスが発生し、破裂する恐れがあります。

    ★誤飲の可能性があるおもちゃなどは、幼児の手の届かない場所や鍵の掛かる場所に保管し、遊ぶ際にも幼児が口に入れないよう、目を離さないでください。

    電池収納部のふたの点検を定期的に

    ★幼児向けのおもちゃなどは、口に入る大きさの部品や、電池収納部のふたが外れやすくなっていないか、定期的に点検しましょう。

    未成年者の課金トラブル急増中!「オンラインゲーム、投げ銭の注意点」

    未成年の子どもが親の知らぬ間に、オンラインゲームでアイテムやキャラを購入したり、ライブ配信アプリで「投げ銭」したりという形で課金し、後日、保護者あてに高額請求が来たという相談が急増しています。

    【事例】(40歳代 女性)

    小学生の息子にスマホを使わせていたら、オンラインゲームで「アイテムが欲しい」というので、クレジットカードの情報を登録し、一度だけ課金を認めてアイテムを購入した。

    後日、カード会社から利用明細が届き、息子が1か月半で30万円以上も課金していたことが判明した。ゲームアプリで年齢選択を20歳以上にしていたため、アイテムがたくさん購入できてしまったらしい。

    【アドバイス】

    ★この事例は、「子どもが課金した」と証明するのは非常に困難です。

    ★インターネット上での買い物やアプリの利用であっても、本当のお金を支払う必要があることを事前にしっかり話しておきましょう。

    ★技術的な対策として、ペアレンタルコントロール、フィルタリング、保護者の承認を得ることを必要とするアプリケーションサービスの設定などを利用しましょう。

    • ペアレンタルコントロールとは、
      子どもが情報通信機器の利用する際に、保護者が監視して制限する取り組み。
    • フィルタリングとは、
      子どもの違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限するサービス。

    ★保護者のクレジットカード、キャリア決済での管理を徹底しましょう。


    年末年始は高齢者の身の回りの事故に注意しましょう

    年末年始は、家の大掃除をしたり、帰省した家族と会食したりするなど、普段と行動パターンが異なる時期です。それに伴い、高齢者にまつわる事故が毎年多く発生しています。

    餅による窒息

    死亡事故の4割が1月に、2割が正月三が日に発生しています。

    〔事故を防ぐためのポイント〕

    1. 餅は、小さく切り、食べやすい大きさにしましょう。
    2. お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう。 (ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です。)
    3. 一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
    4. ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
    5. 高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守りましょう。

    入浴中の溺水

    自宅の浴槽内での死者数は交通事故の約2倍もあります。

    〔事故を防ぐためのポイント〕

    1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
    2. 湯温は 41 度以下、湯につかる時間は 10 分までを目安 にしましょう。
    3. 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
    4. 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避け ましょう。
    5. 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいまし ょう。
    6. 湯温や部屋間の温度差、入浴時間など普段意識しにくい 部分について、温度計やタイマーを活用して見える化するようにしましょう。

    掃除中の転落等

    大掃除をすることが多い 12 月に多く発生しています。

    〔事故を防ぐためのポイント〕

    1. 脚立やはしごを使用した高所作業は極力控え、行う場合は広い ステップや上枠がついた身体のバランスを取りやすい用具を使 い、安定した場所で無理なく行いましょう。踏み台等を使っての 作業も安定した場所で行いましょう。
    2. 滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れ ている場合は事前に拭き取りましょう。
    3. 洗剤などの取扱説明、注意表示をよく確認し、正しく使用しましょう。

    百貨店の「閉店セール」などをかたる偽通販サイトにご注意ください!

    全国の消費生活センター等には、「SNS 等で、百貨店の支店や免税店が閉店になること等を理由に、高級ブランド品を大幅な値引きで販売するという広告から、大手百貨店をかたる偽通販サイトに誘導されて商品を注文してしまった」というインターネット通販に関する相談が寄せられています。

    【事例】

    • SNS 上の広告をきっかけに大手百貨店をかたった偽通販サイトに注文してしまった。
    • 大幅な割引価格のブランド品を「代金引換」で注文したが偽通販サイトだった。
    • 大手百貨店をかたった偽通販サイトに注文してしまい後日偽物が届いた。

    【アドバイス】

    1. 百貨店が通販サイトで高級ブランド品を大幅な値引きで販売することは通常はありません。百貨店の名称をかたった広告や偽通販サイトの可能性が高いです。
    2. 百貨店のロゴマークや名称が掲載された通販サイトでも偽通販サイトの可能性があります。商品を注文する前に販売サイトを隅々まで確認しましょう。
    3. 代金引換で宅配業者に代金を支払って商品を受け取ってしまうと、後で商品が偽物だとわかっても宅配業者からの返金は困難です。
    4. 不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう。 

    消費者ホットライン:「188(いやや!)」番

    携帯発電機やポータブル電源の事故に注意!

    発電機は屋内で絶対に使用しないでください。

    【事例】

    近年多発する自然災害への備えとして、携帯発電機やポータブル電源の需要が高まっています。その一方、携帯発電機を屋内で使用したことによる一酸化炭素中毒とみられる死亡事故や、ポータブル電源による火災事故が発生しています。

    【アドバイス】

    〈携帯発電機〉

    1. 屋内では絶対に使用しない。
    2. 屋外でも、換気の悪い場所・火気を使用する場所では絶対に使用しない。

    ※ベランダや窓や玄関の近くでは、排気が屋内に流入する恐れがあります。
    ※使用の際、建物やその他の設備から離しておく必要のある距離が、製品ごとに定められています。

    携帯発電機:カセットボンベ式

    カセットボンベ式

    携帯発電機:ガソリン式

    ガソリン式


    〈ポータブル電源〉

    1. 製造元・販売元がはっきりしている製品を選び、回収・リサイクルに対応しているか確認する。
    2. 使用中の感電に注意する。(濡れた手で触ると危険です。)
    ポータブル電源(本体+ACアダプター)

    ポータブル電源

    消費者庁リコール情報サイト

    製品がリコールの対象となっていないか確認しましょう。

    消費者庁リコール情報サイト https://www.recall.caa.go.jp/(別ウインドウで開く)


    補聴器の購入は慎重に!

    【事例1】(70歳代 女性)

    販売店で『耳かけ型』の補聴器を借りてしばらく試用後、店を再度訪れた際に、突然『耳あな型』の補聴器を勧められ、約50万円で購入した。ところが、実際に使ってみると、食事中に噛む音が我慢できないほどうるさく、補聴器を交換したい。

    【事例2】(60歳代 女性)

    販売店で受けた聴力測定結果から「早めに補聴器をつけないと認知症になりやすい」と言われ、その場で約40万円で購入した。しかし後日、専門医に測定してもらったところ、補聴器は必要ないと言われた。

    【アドバイス】

    ★販売店で補聴器を勧められても、すぐに購入せず、自分の「聞こえ」の状態や補聴器が必要かどうかなど、専門医の診断を受けてから判断しましょう。

    ★補聴器は、購入前後の「聞こえ」の調整や、定期的な清掃などのアフターケアが重要です。専門性があり、メンテナンス体制の整った販売店で購入することが大切です。

    ★「聞こえ」が不十分で、販売員とのコミュニケーションが困難な高齢者が補聴器を購入する際は、家族など周りの人にサポートが必要です。

    ★通信販売で購入する際は、購入後のお試し期間の有無、返品条件などを確認し、慎重に判断しましょう。


    宅配業者を装ったSMSにご用心

    URLには絶対にアクセスしないでください。
    ※SMS=ショートメッセージサービス

    【事例】(70歳代 女性)

    スマホの通信費が前月より2万円ほど高く、携帯電話会社に確認したところ、海外へSMSを送信していたことが判明した。数か月前、スマホに「荷物を預かっている」というSMSが届き、記載されていたURLをタップしたことがあるが、そのときに不審なアプリをダウンロードしてしまったのかもしれない。

    【アドバイス】

    ★宅配業者の不在通知を装って送られてくるSMSに偽サイトへ誘導するためのURLが記載されており、これにアクセスすることによりスマホが不正利用される被害が起きています。

    ★SMSに不在通知が届いても、記載されているURLにアクセスしないでください。宅配業者の正式なサービスかどうかを電話や公式サイト等で確認しましょう。

    ★URLにアクセスしてしまった場合、不審なアプリがダウンロードされていないか確認しましょう。また、IDやパスワード、暗証番号などの個人情報は絶対に入力しないでください。


    「お試し」「初回限定」の文言にご注意

    申し込む前に内容を細かくチェックしましょう

    【事例】(60歳代 男性)

    テレビのCMで、体に良いというお茶が「初回限定」で、通常価格の半額と案内されていた。すぐに電話で申し込み、商品が届いた。その後、同じ商品が3か月分続けて届いた。1回限りで申し込んだのに、なぜ2回目以降分が届くのだろう。

    アドバイス

    ★テレビやインターネットなどの通信販売で、「1回限り」「初回限定」「お試し価格」という案内を見て申し込んだら、じつは期限のない定期購入の申し込みだったという相談が増えています。

    ★通販サイトの画面上や、電話での申し込み時には、商品が定期購入になっていないか、細かい内容まで必ず確認しましょう。

    ★商品が届いたら、商品の説明以外の案内、利用明細を確認し、定期購入になっている場合は、2回目以降の商品のキャンセル方法を確認し、販売者に連絡しましょう。

    ★商品が未開封でも相手が返品を受け付けない場合があります。確実な返品、返金方法を確認しましょう。


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