消費生活アドバイス集
- [公開日:2025年7月7日]
- ID:3164
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消費者の被害・事故を未然に防ぐためのポイントを確認しましょう。

簡単に稼げる副業はありません!
簡単に稼げる副業はありません。
「簡単」「高額報酬」を強調する広告や勧誘にご注意ください。

事例
広告では「アンケートに答えるだけ」等と誘っておきながら、「もっと稼げる」「儲けが出なければ返金保証」と高額な初期費用が必要なプランに勧誘し、消費者金融での借入れに誘導します。
結局、報酬は得られず、解約を申し込んでも僅かな額が返金されるのみで、借金だけが残ります。

アドバイス
- 簡単に稼げる副業はありません。「簡単」「高額報酬」などというキーワードにご注意ください
- 副業を始めるにあたり、高額なお金を借りたり、振り込んだりすることには慎重になりましょう
- 事業者から送信されたメッセージ等は保存しておきましょう
- 副業に関して被害に遭ったら、すぐに消費生活相談などを利用しましょう

お米の詐欺サイトにご注意!
お米の詐欺サイトが出没中!
価格が不自然に安いなど怪しいお米の詐欺サイトにご注意ください。

詐欺サイトを避けるためのチェックポイント
- 価格が通常より不自然に安い
- 事業者の連絡先が明確に表記されていない
- 検索すると無関係の事業者情報などの嘘の情報が記載されている
- 問い合わせ電話番号が通じない

トラブルに遭ってしまったら
注文したお米が届かない・・・
お米以外の荷物が届いた・・・
などトラブルに遭ってしまった場合は、消費生活相談などを利用しましょう。

生前整理 デジタル遺品のリストを作ろう!
「デジタル遺品」(デジタル環境を通じてしか実態がつかめない遺品)について、IDやパスワードがわからず定期購入や月額制の契約を解約できない、端末のロックが解除できず電子マネーやネット取引の状況が把握できないなどの相談が遺族から寄せられています。

【事例1】(契約者:80代男性)(相談者:50代女性)
亡くなった父が登録していた通販サイトの有料会員を解約したいが、IDやパスワードがわからず、会員ページへのログインはおろか、手続きが何もできない。

【事例2】(契約者:70代男性 相談者:60代女性)
亡くなった夫が利用していた決済アプリの残高が約10万円あるらしいが、夫のスマートフォンのロックが解除できず、詳細が確認できない。

アドバイス
終活の一環として、端末のロック解除方法や、退会が必要なサイトとIDやパスワード、ネット関連の金融資産などについてノートに記録し、家族などに伝える手段を講じておきましょう。
遺族の方は各契約先に手続きの方法などを確認しましょう。


詐欺的な投資の甘い誘惑にご用心
SNSや電話で「元本保証」「必ず儲かる」「あなただけにご紹介」などと勧誘を受け、不動産・FX・未公開株・外国通貨・暗号資産などに投資した結果、関係者と連絡が取れなくなり、元金の大半が戻らず借金だけが残ってしまう『詐欺的な投資勧誘』の被害に関する相談が増えています。

事前の心がけ
- 投資の仕組みを勉強し、理解する。
- 一社の情報をうのみにせず、複数の業者の情報を比較検討する。
- 不動産投資は物件の適切な相場を、FXや未公開株などは最新の情報をチェックして、現在の価値を把握しておく。
- 投資予定の業者が実在し、連絡が可能であるか確認する。

被害に遭わないための対処法
- 仲介業者が金融庁の許可を受けているか確認する。
- 契約書の中身をきちんと確認する。特に事前に聞いていた内容と変わっていないか、確認する。
- 理解できないことには手を出さない。納得できるまで相手に質問する。
- 本当に儲かる話は他人に教えないものと考え、SNS上の儲け話には乗らない。
- 契約前または投資前に、家族や友人に相談する。
- 投資のために新たな借金を作らない。


偽の電話やメール等による詐欺にご用心!
偽の電話やメールで指定された口座へ現金を振り込んでしまったり、パソコンに表示された偽の警告を信じて指定された番号に電話し、不要なサポート代を支払ってしまう被害の相談が増えています。

こんなケースは要注意!
- 公的機関の還付金を知らせる電話
- 子どもや孫から非常事態でお金が急に必要になったとの連絡
- 心当たりのない未納料金の存在を知らせるメールやはがき
- 申し込んでいないのに老人ホームの利用権に当選したとの連絡
- パソコン画面上に突然表示されるウイルス感染の警告

事前の心がけと対策
- 自分だけは大丈夫と過信しない。
- 家族間でしか通じない合言葉や約束事を決めておく
- 固定電話を留守番電話設定にして録音できるようにしておく
- ウイルス・迷惑メール対策アプリやサービスを最新状態で利用する
- 安易に個人情報を入力しない

実際に電話やメールがあったら
- 還付金を知らせる電話は詐欺だと考えましょう
- 電話やメールの相手が本人かどうか、別の手段で確認しましょう
- メールやはがきの差出人が公的機関であっても、書かれた電話番号をうのみにせず、自分で調べて問い合わせ、本物かどうか確認しましょう。
- 不審な電話があったら、家族や友人にすぐ相談しましょう
- パソコンに突然警告が表示されても、慌ててクリックせず、いったん冷静になって画面を閉じましょう。
- 万一振り込んだ場合は、振込先の金融機関や警察に相談しましょう。
【警察相談専用電話】#9110


通信販売を利用するときの注意点
電話やインターネットで手軽に商品を購入できる通信販売。便利な反面、購入時に想定できないトラブルや被害などの相談が多く寄せられています。

相談の多い事例
- 代金を払ったのに商品が届かない
- 「お試し購入」として購入したはずが、「定期購入」になっていた
- 購入したものと異なる商品や粗悪品、偽ブランド品が届いた
- 問い合わせの電話がつながらない
- 心当たりのない商品や請求が届いた

購入前や購入時に確認すべき内容
- 事業者の名称、所在地、連絡のつく電話番号・メールアドレス、代表者名、URL
- 商品名および契約の詳細、送料などを含む購入総額、代金の支払時期・方法、商品の引き渡し時期
- 「定期購入」の場合、回数、継続期間、中止する場合の連絡方法
- インターネットから申し込む場合は、注文画面、最終確認画面
- 解約の条件や連絡方法、返品特約

購入時の注意点
- 契約前に、感想や口コミを見る
- 効能・効果や低価格などを強調している広告は、特に詳細を確認する
- 購入手順の間に、内容が変わっていないか注意する
- 広告の重要部分、注文画面、最終確認画面はスクリーンショットで保存する
- 通信販売は、クーリング・オフの対象外
- 返品特約がなければ、購入後8日以内なら送料自己負担で返品可能


訪問販売を利用するときはご用心
「訪問販売業者から想定外の金額で商品を購入した」「訪問業者と高額な作業の契約を交わした」などの相談が急増しています。

相談の多い事例
- 物干し竿の移動販売
- 果物・漬物や消火器などの訪問販売
- 太陽光発電に関する契約
- 屋根や床下の無料点検からのリフォーム工事の契約

契約前や契約時に確認すべき内容
○事業者名称、所在地、連絡のつく電話番号、代表者名
○商品名及び契約の詳細、契約金額、代金の支払時期・支払方法 商品が引き渡される時期
○商品を購入したときは、支払明細書、領収書、契約書
○口頭での説明や約束事が契約書に明記されているか
○解約する場合の条件

契約の際の注意点
○「本日限りの割引」などと、契約を急かされる場合は要注意。
○他社の同種の商品やサービスと、品質や価格を比較検討する。
○自分が本当に希望する契約かどうか、もう一度よく考える。すぐに必要でない場合は契約を見直す。
○契約後8日以内であれば、クーリング・オフが可能な場合があります。


老人ホームなどの「入居権を譲って」という電話は詐欺です

【事例】(80歳代 女性)
介護施設運営会社を名乗る人から「市内に介護施設ができ、市内在住者のあなたには入居権がある」と電話があった。「必要ない」と断ると「他市に住む女性に権利を譲ってあげてほしい」と言われたので承諾した。後日、弁護士を名乗る人から電話があり、「あなたは入居するつもりがないのに申し込んだので犯罪だ。違反金600万円支払わないと逮捕され拘置所に入ることになる」と言われた。

【アドバイス】
★実在する企業名などを名乗り「高齢者施設の入居権を譲ってあげてほしい」などと持ち掛ける不審な電話がかかってきたとの相談が寄せられています。これは詐欺です。相手にせず、すぐに電話を切ってください。
★話を聞いてしまうと、さまざまな口実で金銭を要求されます。一度支払ってしまうと、取り戻すのは困難です。相手の話をうのみにせず、不安を感じても絶対にお金を支払わないでください。


クラウドファンディングのトラブル「リターンが届かない」

【事例】(70歳代 男性)
クラウドファンディングサイトで、レーザー工具の製造会社に約10万円の支援をした。
その後リターンとして届くはずの製品が、期日を2カ月過ぎても届かない。
サイトの運営者に問い合わせても、製造会社に連絡するように言われただけだった。
クラウドファンディングとは、
プロジェクトを立ち上げた事業の実行者がインターネット上で資金提供を呼びかけ、賛同する支援者から資金を調達する仕組み。支援者に対価(リターン)として商品などを提供する「購入型」で、商品が届かないなどの相談が寄せられています。

【アドバイス】
★支援を行う前に、プロジェクトの説明やクラウドファンディングの規約をよく読み、不明な点は実行者やサイト運営者に確認しましょう。
★実行者の住所、名称、連絡先、リターンの提供時期なども確認しましょう。
★トラブルの際は、当事者間で解決するのが原則です。実行者にリターンの提供や返金を求めましょう。当事者間で解決できない場合は、サイト運営者に協力を依頼しましょう。

「おトクにお試しだけ」のつもりが定期購入に!?

【事例】
○「初回500円」という表示を見て化粧品を注文したところ、2回目以降が高額になる定期購入契約だった。
○「いつでも解約可能」という表示を見て、定期購入のダイエットサプリメントを注文したところ、初回のみで解約するには条件が付いていた。
【アドバイス】
★低価格を強調されていても、実際には初回だけで、2回目以降から高額になったり分量が多くなったりする場合があります。
★「いつでも解約可能」と表示されていても、実際には、途中での解約の際に違約金等を請求されるケースがあります。
★注文する前、定期購入が必須条件になっていないか、定期購入の場合は継続期間・回数が決まっていないか、支払総額、解約時の条件や連絡手段などについて、販売サイトの利用規約や「最終確認画面」のすみずみまでしっかり確認しましょう。
★購入条件など重要な事項が見つけにくい表示になっていることが多く、見落としがちなので注意が必要です。
★「最終確認画面」はスクリーンショットで保存しましょう。
★販売業者等が「最終確認画面」で消費者の誤認を誘発する表示を行っていた場合、消費者は申し込みを取り消しできる場合があります。