生活騒音「あなたのその音、大丈夫?」
- [公開日:2023年8月1日]
- ID:3741
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生活騒音とは
ドアの開閉音、風呂や洗濯機の排水音、掃除機、草刈り機、テレビやステレオ、車やバイクの空ぶかし、飼い犬の鳴き声など、私たちの日常の生活行動に伴って居住環境において発生する騒音を「生活騒音」といいます。
生活騒音は誰もが生活している間に発生するもので、みなさんは被害者にも加害者にもなる可能性があります。
生活騒音は周囲の人との親密さや自身の心情に影響されるものであるため、感じ方は人それぞれです。
自分にとっては生活していく上で避けられない音、都合のよい音や楽しい音、快適な音が、他の人にとっては不快な音、うるさい音として受け取られることがあります。
生活騒音問題を生じさせないために、日常生活における騒音防止の配慮、モラル、マナーの向上を図ることが大切です。
ちょっとした気くばりで、やさしく快適な音環境をつくりましょう!
騒音をなくす5つの気くばり
- 時間帯に配慮しましょう
- 音がもれない工夫をしましょう
- 音を小さくする工夫をしましょう
- 音の小さい機器を選びましょう
- ご近所とのおつきあいを大切にしましょう
生活騒音の種類と気くばり
家庭用機器からの騒音
家庭用機器の特徴は機器の性能に左右されます。品質表示ラベル等に示された騒音値を参考にして低騒音の機器を使いましょう。
- 掃除機 ⇒ 使用する時間に配慮する。
- 洗濯機・冷蔵庫 ⇒ 音や振動が伝わらない置き方をする。防振や消音のマットなどを使う。使用する時間に配慮する。
- エアコン・室外機 ⇒ 位置や向きに注意する。隣家から離して設置する。
- 家庭用ヒートポンプ給湯器 ⇒ 稼働時間が夜の場合が多いため稼働音に配慮して設置する。
住宅設備・構造からの騒音
設備や構造、使う意図の使用方法に左右されるため、注意して扱いましょう。建物の窓、床、壁、天井の遮音性能を高めることで、音の伝播を減らすことができます。
- ドアの開閉音 ⇒ 乱暴に開け閉めしない。引きずらない。緩衝材をつける。
- 風呂などの給排水音 ⇒ 早朝や深夜の利用を控える。
- 家具などの移動音 ⇒ 床にマットなどを敷く。
音響機器からの騒音
周囲への配慮のため音量を調節しましょう。
- テレビ・オーディオ機器・目覚まし時計 ⇒ 適正な音量に設定する。周囲への影響に配慮して設置する。夜間はヘッドホンやイヤホンを使う。
- ピアノ・ドラム・ギター等の楽器類 ⇒ 本格的な防音対策をする。カーペットを敷くなど室内の吸音性能を高める。
その他の騒音
生活の仕方や行動によって音の大きさが変わるため、注意しましょう。
- 車やバイクのアイドリング音 ⇒ 暖機運転を控える。不必要な空ぶかしをしない。
- ペットの鳴き声 ⇒ しつけをしっかり行う。飼育場所に気をつける。習性を知ってから飼う。
- 話し声 ⇒ 近所へ配慮して話す。窓を開けたまま話さない。大声で長話をしない。
- 室内・階段の足音 ⇒ マットなどを敷いて音を小さくする。歩き方に注意する。
よくある質問と回答
生活騒音で困っています。どうしたらいいですか?
まずは当事者同士で解決することが原則です。
- 苦情は早めに直接言いましょう。そのときに感情的になってはいけません。冷静にどのような音で困っているかわかりやすく相手に伝えましょう。直接苦情を言うのはなかなか大変なことです。でも黙っていては何の解決にもなりません。ひょっとすると相手の人は自分が迷惑をかけていることに気づいていないかもしれません。
- 自治会や管理組合など地域ぐるみで騒音問題を考えていくことも大切です。ルールづくりや申し合わせ、啓発活動など、地域ぐるみで生活騒音の防止に努めましょう。
- 苦情を言われたときは、謙虚に相手の立場に立って耳を傾けましょう。自分では気づかぬうちに相手に迷惑をかけているかもしれません。
生活騒音を規制する法律はありますか?
生活騒音に対しては、法律や条例による規制はありません。
騒音が改善されないと訴えられることはありますか?
公害調停となったり民事訴訟で賠償請求となったりした事例があります。
工場や建設現場の騒音で困っています。規制する法律はありますか?
工場および事業場ならびに建設作業の騒音は、生活騒音ではありませんが、騒音規制法・振動規制法により事業者に届け出が義務づけられている場合があります。
詳しくは、「騒音・振動に関する届出」(別ウインドウで開く)をご覧ください。