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あしあと

    ふれあい人権セミナー〈2023年度〉

    • [公開日:2024年2月26日]
    • ID:3675

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    目的

    さまざまな人権問題について、正しい知識と認識を培うため学習する機会を提供し、差別をなくすための実践力を養うことを目的に、市民をはじめ、広く社会教育関係団体、地域・諸団体のリーダー等を対象としてセミナーを開催しています。

    開催テーマと日程

    今日的な人権問題とわたしたちの課題についてテーマを設定し、連続講座形式で行います。

    開催日程
    開催日研修テーマ講師
    16月27日(火)

    少年犯罪

    NPO法人セカンドチャンス!
    監事・京都代表 富岡 大悟さん

    28月1日(火)

    部落問題 

    NPO法人あわじ寺子屋
    副理事長 大賀 喜子さん

    310月17日(火)

    LGBTQ

    いなべ市地域おこし協力隊
    LGBT専門相談員 浦狩 知子さん

    411月14日(火)

    犯罪被害

    公益社団法人なら犯罪被害者支援センター
    事務局長 東元 伸光さん

    512月12日(火)

    子どもの人権

    臨床心理士/公認心理士
    田中 佐和子さん

    6令年6年2月20日(火)

    障がい者とアート

    一般財団法人たんぽぽの家 
    常務理事 岡部 太郎さん

    会場

    御所市人権センター 1階 体育室

    開講時間

    13時30分から15時

    学習形式

    講義形式

    参加方法

    参加無料・申込不要
    連続講座形式ですが、興味のある講座のみの参加も可能です。お気軽にご参加ください。

    ※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、開催を変更・中止とする場合があります。その際は、このページ等でお知らせします。

    開催報告

    第1講

    演題「少年院出院者自助団体の活動」 NPO法人「セカンドチャンス!」

    6月27日(火)13時30分から御所市人権センター体育室にて第1回ふれあい人権セミナーを開講しました。

    この日は35名の参加者が集まっていただき、NPO法人セカンドチャンス!監事・京都代表の富岡大悟さんの講演があり、NPO法人の活動から、富岡さん自身の経験のお話を聞きました。

    NPO法人セカンドチャンス!は全国に支部を持ち、少年院の出院者の自助活動を行う団体であり、少年院出院者が、自身の意思で立ち直りたいと思う心を育み、孤独になるのを防ぐと共に、更生していく応援を行っている団体です。

    団体自体が営利目的ではなく、ボランティアを主体として活動を行い、交流会も自身で企画し参加者の参加費で交流を行うなど、活動内容をスライドショーにて講演いただきました。

    その後は、富岡さん自身の経験談にて、小学生からの考え方や、自身が非行に至り少年院へと入った話、少年院での生活中に考えていたこと、出院した後にどのように考えていたのかを細かくお話されていました。

    今まで、支援する側のお話は多数聞いていたのですが、「自助」と「自身の経験」はあまり聞いたことがなく、約1時間半での講演で貴重な話を聞かせていただいたと感じています。富岡さん本当にありがとうございました。


    講演のようす

    第2講

    演題「kakekomi寺・・・結婚差別」の取り組みから

    8月1日(火)にNPO法人あわじ寺子屋より、大賀喜子さんをお招きし、部落問題をテーマに「kakekomi寺・・・結婚差別の取り組みから」と題して講演いただきました。

    最初は、ご自身が活動されているあわじ寺子屋の活動を紹介され、その後に大賀さんが書かれた著書の内容を話されてから、結婚差別の現状の講話をされました。

    講話の内容として、20年間の活動の中から、5つ程の事案紹介があり、性別、国籍、年齢層が多種多様な方から相談が寄せられているとのこと。

    20年たっても、社会的マイノリティの人々や、部落差別からくる結婚差別、不当な身元調査などが数多くおこっていることを語られていました。

    創立から現在まで、さまざまな相談と向き合い、運動団体から独立し、個人加盟の市民組織に徹しながら、差別等を受けた当事者主権の尊重と納得を第一にできる相談場所と提供することで、さまざまな方の心を元気にされてきたのがよくわかりました。

    参加者からも、未だにこれほど差別が存在したことにびっくりした、講演を聞けて勉強になったなど、内容を紹介いただきながらのセミナーは好評をいただきました。

    講演のようす

    第3講

    演題「多様な性、親の願い」

    10月17日(火)に第3講を実施し、三重県いなべ市より、LGBT専門相談員である浦狩知子(うらがりともこ)さんをお招きして「多様な性、親の願い」と題して講演いただきました。

    冒頭30分はご自身が紹介されたテレビ番組をみんなで視聴し、浦狩さんが体験されてきたことを講話の前に共有しました。番組の中で、お子さんとのやり取りや先入観からの決めつけで、お子さんに「辛い思いをさせてしまってごめんね」という浦狩さんの気持ちが随所に感じられ、「常識とは何か」を考えさせられました。

    その後の講話では、番組の中では語られなかった、お子さんからあった些細なSOSや、ジェンダーについての考え方が、今どのような状況にあるのか、また、「女」「男」で見るのではなく「人」として見る大切さなどをお話しいただきました。

    余談ではありますが、講演前に「専門相談員という職業は珍しいですね」と浦狩さんにおたずねすると、「自分自身が相談したいときに探してみたら、近辺には兵庫県に1か所しかなく、当時は通っていました。今は自分も相談員として活動していますが、全国から相談が来られるので、まだまだ少ないと思っている」とおっしゃっていました。

    また、浦狩さんは、講演の中で「今日は話をさせていただいてありがとう」と口にされていました。また、「ジェンダーについての理解がまだまだ確立できていないと感じている。自身が体験した不安や周りから受けた偏見をなくすため、今同じ悩みを持つ方々に寄り添うとともに、世の中のジェンダーへの理解を広げるために、セミナーやメディアへの出演を精力的に行っていきたい」と語られました。

    そんな熱い思いをもって活動される浦狩さんに本日講演いただき本当に感謝いたします。

    講演のようす

    第4講

    演題「犯罪被害者等の人権について」

    11月14日(火)に第4講を実施し、公益社団法人なら犯罪被害者支援センターより事務局長の東元伸光(ひがしもとのぶあき)さんをお招きして、「犯罪被害者等の人権について」と題して講演いただきました。

    最初に、犯罪被害者支援について、直接的な被害の後に生じるさまざまな問題「二次被害」について支援を行うという説明があり、その後に「心身の不調」や「私生活上の問題」についてなど具体的に講話していただきました。

    そのほかに、具体的な事件の事例や、そのあとの支援の方法を交えながら、法律や、支援体制(条例等)のお話もありました。

    内容が難しい内容になるのではと思っていましたが、東元さんが分かりやすく、かみ砕いた説明をしていただいて、みなさんのアンケートにも、「聞きやすかった」ということが多数書かれていました。

    しかし、アンケートの意見で大多数を占めたのが、「犯罪被害者支援について初めて知った」というご意見でした。これは当課の啓発不足だと痛感し、啓発に向けてより一層努力しなければならないと感じました。

    2019年に御所市でも「御所市犯罪被害者等支援条例」を制定しており、今後とも犯罪被害者支援に尽力してまいります。

    講演のようす

    第5講

    演題「子どもの人権と発達-どう受け止め支えていくか-」

    12月12日(火)に第5講を実施し、臨床心理士および公認心理師である田中佐和子(たなかさわこ)さんをお招きして、「子どもの人権と発達-どう受け止め支えていくか-」と題して講演いただきました。

    冒頭に自己紹介があった後、発達についての基礎知識について、全国の統計を用いてお話しされました。子どもの発達について、幼児期(5歳頃まで)や児童期(5歳から12歳頃)、青年期(13歳から19歳)の声掛けの仕方がいかに大切かを語られました。

    子どもに対して、「できない」「いらない」などの否定的な言葉をかけてしまうと自尊感情の発達に影響があり、子どもに大きなストレスがかかる場合があるなど、親が子に投げかける言葉の影響力が大きいことをお話しされていました。

    その他には、ストレス場面において、どのような反応があるのかや、NGワードの例、または支援するのには、どのように向き合えばよいかなどをお話しされ、とても勉強になりました。

    講演のようす

    第6講

    演題「アートを通じた人と人とのつながり」

    2月20日(火)に第6講を実施し、一般財団法人たんぽぽの家常務理事の岡部太郎さんをお招きし、「アートを通じた人と人とのつながり」と題して講演いただきました。

    労働した時の平均収入は障がいの有無で大きく差があること、障がいがあったとしても、好きなことを個性として捉え、背中を少し押すこと、働ける場所を確保することなど、「たんぽぽの家」の活動内容を含めて障がいのある方の現状をお話しいただきました。

    その内容は今まで想像していた障がいのある方の職業や活動のイメージとは大きく異なり、大変驚きました。

    そして、その個性を武器として活躍されている、たんぽぽの家に所属のお二人の活動をご紹介していただき、企業とコラボレーションされた話や、筆で書かれた文字をデジタルフォントにする取り組みされていることなどもお話しいただきました。

    いかに個人個人を尊重し、その人柄をポジティブに捉えるか、また欠点と決めつけるのではなく、個性と捉えることが大切であるかを学ぶとともに、障がいを持つ方の賃金格差の実態から、どう取り組めるのかなど、いろいろな面で気付きと学びがあったセミナーだと思いました。

    講演のようす

    2023(令和5)年度御所市ふれあい人権セミナーは今回で終了となりました。

    たくさんの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。


    2024(令和6)年度御所市ふれあい人権セミナーもいろいろなテーマで開催いたしますので、

    ご参加のほど、心よりお待ちしております。

    お問い合わせ

    御所市市民協働部人権施策課

    電話: 0745-65-2210

    ファックス: 0745-65-2207

    電話番号のかけ間違いにご注意ください

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