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あしあと

    文化財の保護と継承

    • [公開日:2017年2月14日]
    • ID:1337

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    はじめに

     御所市には、太古から現代にいたるまでの長い歴史があり、多くの貴重な文化財が現存しています。私たちは、これらの文化遺産を守り、現在に活用し、未来へ継承してゆかねばなりません。
     このため文化財課では、幾多の先人たちが残した偉大な足跡を知り、『文化財保護法』、『奈良県文化財保護条例』、『御所市文化財保護条例』に基づき、埋蔵文化財の発掘調査、伝統的な建造物等の保存及び活用、祭礼などの伝統行事の保存等に積極的に取り組んでいます。

    文化財とは

     文化財は、長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民の財産で、歴史や文化を正しく理解するためには欠くことができないものです。このため、文化財の保存・活用を図ることは極めて重要であり、『文化財保護法』では、「有形文化財」・「無形文化財」・「民俗文化財」・「記念物」・「文化的景観」・「伝統的建造物群」に分類し、そのほかに、「埋蔵文化財」・「文化財の保存技術」を保護の対象にしています。(詳しくは下記参照)


    保存と活用

     文化財は一度損害を受けると、元の状態に戻すことが非常に難しい性格のものです。そのため、損害を受ける前に適切な方法で保存を図ることが大事になります。
     明治期より社寺仏閣等の保護を目的とした法律はありましたが、昭和25年の法隆寺金堂壁画の焼損を契機に、日本最初の文化財保護のための統括的法律として『文化財保護法』という法律が制定されました。これまでに、社会の変化に伴って内容の改正が行われていますが、現在はこの法律に基づいて最も適した方法で文化財の保存がはかられています。
     そして、大切に保存された文化財を現在、未来に向けて積極的に活用していくことも重要な課題です。今まで見過ごされてきた文化財の価値を再発見し、個性あふれる町づくりや地域住民の交流の場など、さまざまな形で活かしていく必要があります。

    埋蔵文化財とは

     御所市には、多くの埋蔵文化財が存在します。埋蔵文化財とは、「地中に埋もれている文化財」と定義され、一般的には「遺跡」と呼ばれています。
     遺跡を構成するものには「遺構」と「遺物」があり、遺構は古墳や住居跡などで、遺物は人間が手を加えてつくった土器や石器を指します。これら遺構や遺物は、長く地中に埋もれ移動しなかったため、埋まった当時の人々の生活を正確に示し、多くの情報を伝えてくれます。
     このため、埋蔵文化財の保護と開発事業との共生には、事業実施の事前段階に充分な時間をかけた調整や協議が必要となります。