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駒形大重神社




 駒形大重神社は楢原を通る県道御所香芝線(山麓線)から葛城山へ向かい、歩いて5分程の、鬱蒼とした檜林の中に鎮座しています。かつて駒形神社と大重神社は、別々に祀られていましたが、明治40年に合祀されて現在に至っています。
 駒形神社の祭神は、村人には木股と呼ばれていますが定かではありません。大重神社の祭神には葛城雅犬養連網田が祀られています。この人物は645年6月12日に、伝飛鳥板蓋宮の大極殿において、中大兄皇子と中臣鎌足の陰謀によって、蘇我入鹿が暗殺されるときに、入鹿を殺せと命じられた人物です。(中大兄皇子と中臣鎌足との関係及び入鹿を暗殺するまでのことについては日本書記を読まれることをお勧めしますので省略します)
 ところで、大重神社は延喜式(10世紀初頭に完成)に登場する神社ですが、それよりも約200年ほど古い文献の大和史料には「葛木犬養神」と記されています。醍醐天皇の時代に、藤原時平が平安時代に編纂した延喜式には大重となっているから、犬養を大重と写し間違えられたものと思われます。
 しかし、天明4年(1784)の楢原村村鏡によれば、米田俊久氏が享禄5年(1532)に茂野社を建立したと記されていることから、 楢原氏の始祖、滋野貞主が祀られていたのではないかとも思われますが、定かではありません。楢原氏は、大和史料作成時よりも後の時代の1370年頃に春日古文書に初めて登場します。
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