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金剛山中腹の高台に、宝宥山高天寺橋本院があります。金剛山中腹の、広々とした空間の台地にある寺院を訪れると、時が止まったような感じを覚えます。静寂に包まれた境内の椿としだれ桜は、寺院のたたずまいに溶け込み、心にしみる風情があります。
寺縁起によれば、高天寺は南北朝時代に焼き討ちされたため、以前あった場所から本尊の十一面観世音菩薩立像などを移したとされています。そのときに、すぐ傍の池に橋があったことから、現在の橋本院という名になりました。ご本尊の十一面観世音菩薩立像は、木造で、高さが5.4mと大きく、「生かせいのちの本像」として近在の人びとの信仰を集めています。また、その脇には54頭の像にのった善言菩薩、牛王にまたがった大威徳明王が奉納されています。これらが納められている本堂とならんで、弘法大師を祀る大師堂があり、弘法大師座像が納められています。また、寺宝の涅槃像は室町時代のたいへん珍しい木彫の像で、奈良国立博物館に収蔵されています。
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